ホーム -> 電気工作 -> 表示用真空管 -> IV-27時計

VFD IV-27時計 制作メモ


  • 発想 2017年12月8日
    • IV-18で時計を作ったがもっと桁が多くて年月日時分が切り替え無しで表示できる時計を作りたい。

  • 構想 2017年12月8日
    • 12月8日
      VFDは「IV-27」を使えば何とか年月日時分が表示できるだろう

  • 実装についての考え
    • 2018年1月7日
      「IV-27」がついた。「IV-27M」とガラスに書いてある。
      インターネットで調べたら、ピン番号が「IV-27」と「IV-27M」とでは違うと書いてあるページがある。 本当に違うか調べたいがデータシートがなかなか見つからない。一つだけ、M無しとM有りが 分けて書いてあるデータシートが有ったが ロシア語名のでたぶんそうだろうと言うレベル。後は実際にテスターなどで確認するほかないだろう。
    • 1月8日
      ヒーター電圧は3Vみたいだが、160mA流れるので約500mW結構食う。 5Vから抵抗で落とすよりスイッチングレギュレータを入れるべきだろう。 直流でよいか?「IV-21」のみたいにフルブリッジを使って駆動する必要が有るか?
      プレートとグリッドは24Vで良いだろう。ただし、実際に作るときはダイナミック駆動なのでもっと電圧を上げる必要が有るだろう。 データシートの中に「24」と「50」という記述がある。電圧みたい(Bと書いてあるので)だが、ロシア語名ので何の電圧かわからない。
      回路的には「IV-18」の回路を元にグリッド駆動部を増やし、 もしかしたらヒータ(カソード)部分の駆動を「IV-21風」にする必要が有るだろう。
    • 1月18日
      ロシア語データからOCRで英語に翻訳した物を見ると、ヒーター電圧は交流が良さそう。(つまり「IV-21風」) セグメントとグリッドはパルス駆動の時は50Vまで良いみたい。 外部からの入力電圧は12Vで、ヒータはスイッチングレギュレータで3Vを作りフルブリッジで駆動する。 CPU周りもスイッチングレギュレータで5Vを作る。セグメント、グリッド駆動はスイッチングレギュレータで30V位(可変)をつくり、 IV-18と同じ様に駆動する。 但しCPUのピンが足りないだろうから、mega328ではなくCmega32d4か、mega64を使う。
      ※IV-27のピン配置が二つのデータシートで違っているが、今回はIV-27Mなので無視する。
    • 1月20日
      回路を検討すると 外部からの入力電圧は5Vとして IV-18よりIV-21を基にして グリッドデコーダとドライバを増やす方が mrga328のままで済みそう。 組み立てを簡単にする為にDIPを使う事にするか、或いは少しでも小さくする為にSMDを多用するか、もう少し考える事にする
    • 1月23日
      更に回路を検討する。 10進デコーダ(4028)を使っているが、これを74HC238を2個にしてTD62783を1個追加すれば良さそう。 238のG1とG2を使って0~7と8~15を切り替える。これでIV-27の14桁をアクセスできる。 実装上もIV-21の基板を長くした物で何とかならないか。 インダクターはスルーホールでも良いのではないか。 基板の値段を考えると長辺は150mmで抑えたい。 アクリルでケースを作るとしても150mmに抑えたい。 大きさを考えるとSMDを多用して小さくしたほうが良い様に思える。
    • 3月21日
      プッシュスイッチを一つ追加して select機能とset機能のスイッチに分ける。(IN-18クロックと同じ様な動きにしたい) 赤外線受光器を追加する。(これもIN-18クロックと同じ様な動きにしたい)それに伴ってLED点灯のビットを移動する。 基板の大きさを横180mm、縦35mmで考える。IV-21の流れで行きたいので表面実装品をなるべく使う。 ケースの事を考慮して高さは30mmにしたいのでピンヘッダー(ピンソケット)は1.27mmピッチの物にする。 形状はベースの細長い基板に左右に基板をピンヘッダーとピンソケットで立て、その両方の基板にIV-27の足を半田付けする。 その左右の基板には、GNDに落とす抵抗も実装する。
    • 3月25日
      IV-27の右側のピン配置(11ピン)は寸法図面が有るが、 左側のピン配置(15ピン)の寸法図面が無い。インターネットで見つからない。 取りあえず、実測で寸法を求めて進める。
    • 3月26日
      IV-27の左側のピン配置(15ピン)の寸法は実測では、 円形に配置されているその径は11ピンと同じと考えて11.8mmとする。 足の太さは同じく0.6mmとする。 足の位置は360度を16で割った22.5度間隔で配置し、16ピン目を抜かした物と考える。 下面は13ピンと14ピンの中間ピッタリと考えるので、正面(前面)は9ピンと10ピンの中間ピッタリと考える
    • 4月17日
      ドライブ基板の幅を30mmに出来ないか。せめて31mmに出来ないか。 アクリルケースを考えた時、8mm厚のアクリルを重ねて作る時に 4枚で32mmなので 基板をその幅に出来れば効率が良い。 旨く組み合わせれば 100x40の8mm厚の2種類のアクリル板と200x40の2mm厚のアクリル板の計3種類のアクリル板で ケースが出来るのではないかと思う。基板止めのカラーもアクリルの形で無しに出来そう。但し穴を自分で追加工が必要になる。 アクリルを重ねる為のビス用の穴も皿ほりとタップたては自分で行う必要が有る。 スイッチ用の穴とDCジャック用の穴も重ねるアクリルの厚さを考えて位置を決め、自分で切り取る必要が有る。
      100x40の8mm厚は $5.8x2 = $11.6、 200x40の2mm厚は $16.55  合計は $28.15になる。
      200x41の5mm厚は $27.58、 46x46の2mm厚は $5.8  合計は $33.38になる。
    • 5月3日
      アクリルケースをパイプにできないか。IV-18の様なパイプに入れられないか? 寸法を検討すると30mm幅のドライブ基板になれば40Φのパイプに入れられそう。 以前頼んだ「はざいや」で調べると送料のほうが高くなりそうだが、2000円あればパイプは買えそう。 横の蓋に当たる部分と基板を止める為の足部分をelecrowに頼めば合計3000円位で。 ケースとしては出来そう。但し取付穴等は自分で加工する必要がある。 基板を頼む時にアクリルも一緒に頼めば、送料の節約にもなる。 その為にはパイプだけは先に入手して寸法(内寸)を測る必要がある

  • 現状
    • 12月16日
      Tubes Storeに「IV-27」を注文した。
    • 2018年1月7日
      「IV-27」が届いた。  「IV-27M」ガラスに書いてある。
    • 1月9日
      「IV-27M」の動作確認を行った。
      ヒータが11本のピン(向かって右側に出ている物)の中の4ピンと5ピンなのでそこに3V(単三2本)を接続し、 その他のピン(右側の残りと左側の全部)をひとまとめにして+24Vをかける。0Vはとりあえずヒーターの4ピンにつなぐ。
      これです全ての桁の全てのセグメントとドットが点灯したので良しとする。2本ともOK
      接続には抵抗などはつなげずに 電源と電池を直接接続した。
      見た目では 上位桁のほうが少し暗くなる。0Vを5ピンに接続しても代わり映えしない。なぜだろう? これが仕様か?
      各セグメント、各グリッドのピン番号の確認はまだしていない。
    • 1月13日
      「IV-27」の一つ目のデータシートを一度OCRプログラムでテキスト化してから翻訳プログラムで英語にして 元のロシア語のページの右側に貼り付けた。
      283ページ284ページ285ページ286ページ
    • 1月18日
      「IV-27、IV-27M」のデータシート(両方出ている物)を一度OCRプログラムでテキスト化してから翻訳プログラムで英語にして 元のロシア語のページの右側に貼り付けた。
      74ページ75ページ76ページ
    • 1月19日
      「IV-27M」の各セグメント、各グリッドのピン番号をデータシートに基づいて確認した。合っていた。
      インターネットを調べたら「趣味関係のメモ帳に”IV-27 (ИВ-27)VFD(蛍光表示管)のピンアサインを調べた”」と言うページが有り、 そのページのピン番号と同じでした。
      但し、セグメント名の名称、桁番号の振り方は違っていましたが、光る場所(セグメント、桁)とピン番号の関係は同じでした。
      ロシア語のセグメント名称はこのIV-27Mのデータシートには書いていないが、ほかの部分のLCDのデータシートに書いてあった。
    • 1月28日
      IV-21用基板を改造してIV-27Mを表示させる為の部品を秋葉原で購入した。
    • 2月8日
      IV-21用基板を改造してIV-27Mを表示させた。 右側の下位桁9桁のみの表示を取りあえず行った。 電圧も24Vのまま。プログラムもIV-21の物のまま。 カソードのシリーズ抵抗は2つの36Ωにそれぞれパラに6.8Ωを付けた。これでカソード電圧(ヒーター電圧)は約3Vになる。 なぜか カソードの駆動は直流になっている。交流にしていない様だ。なぜだろう?->交流にすると暗かったみたいそれで直流にしたようだ。
    • 2月15日
      IV-21用基板に上位桁用の回路を追加してIV-27Mを表示させた。プログラムがIV-21用なので9桁目だけが確認できた。
    • 2月18日
      一通りの時計としての動作(全桁使って)が出来るようになった。(プログラムが出来た)
    • 3月22日
      回路図と基板図を描き始めるが、DC5V入力は右側の方がスッキリするので右側にする。 基板面積は十分有るので、部品は全て表面に実装する事にした。
    • 3月23日
      ドライブ部分の回路図は出来た。
    • 3月25日
      ドライブ部分の基板図は出来た。180x35mmで作った。 表示部分の二つの基板は、回路図、基板図ともまだ出来ていない。
    • 3月28日
      表示部のIV-27の両脇のピンを挿す回路図との基板図も出来た。
      基板の大きさは 横20x高さ28.4mmで作った。
      基板取り付けカラー高などを考慮すると内法が35x35mmの正四角柱に入るはず。 これで IV-27時計の図面は出来た。ぶつかりそうな部品(赤外線受光器、DCジャック、6Pコネクタ)も ぶつからない事を確認した。 アクリルで箱を作りたいが、横が180mmなので5mm厚だと高くなりそう。 何とか安くしたい。3mm厚にするか?150x100では斜めでも入らない。 200x200x5mmは$27.58、200x200x3mmは$16.55 取りあえずは基板を作ってから考えることにする。
    • 4月10日
      回路図と同じ様に プッシュスイッチを一つ追加実装、赤外線受光器を追加実装し、 それに伴ったLED表示ビットの配線修正を行った。
    • 4月16日
      スイッチを一つ追加、赤外線受光器のプログラムを入れた物が出来た。 表示形式など改良の余地は有ると思うが、機能的には十分なものが出来た。
      赤外線受光器用のUARTのBPS精度が、CPUの内部発振に依存しており、 その精度があまり良くないので規格上は受信できない場合も有るかもしれない。 現状は出来ているが....。
    • 5月2日
      30mm幅のドライブ基板の設計は出来た。 IV-27を取り付ける基板の30mm幅の物はまだ出来ていない。
    • 5月3日
      パイプにするならば、IV-27取付基板に蓋を付ける穴が必要になる。 30mm幅ならば穴も大丈夫だろう。
    • 5月4日
      パイプに入れる形状のドライブ基板、左右の表示基板(iv27を付ける基板)の基板設計ができた。 多分これでパイプに入るはず。外径40mm、内径36mm、長さ200mmぐらいで考えた。 基板をパイプに取り付ける為の台座、左右の蓋に当たるアクリル図面はまだ描けていない。
    • 5月6日
      ドライブ基板(回路図基板図ガーバーデータ)、 左表示基板(回路図基板図ガーバーデータ)、 右表示基板(回路図基板図ガーバーデータ)を書いた。 パイプに入れる時の左右と基板取り付けベースのアクリル板はくっつけた形(図面DXFファイル)で書いた。
    • 5月7日
      基板とアクリル板をelecrowに頼んだ。パイプは動作を確認してから注文する事にする。
    • 5月16日
      まだelecrowから発送したことにならない。製造中のまま。改めてご利用ありがとうメールを見ると、 基板の所にlead timeの項目がない。いつまでに発送するか書いていない。ショッピングカートの所でも書いていなかったが カートに入れる時の画面には確か 4to7daysと書いてあったと思う。 昨年の11月(2017年11月1日)に頼んだ時の同じようなメールには「Lead time--Shipped in 4 to 7 days」と書いてある。 今回の物でも アクリルには「Lead time--Shipped in 3 to 5 days」と書いてある。
    • 5月18日
      まだ発送にならないので elecrowにいつ発送する予定か質問をした。
    • 5月19日
      発送したのメールが来た。質問メールを出したから早く発送したのか、偶然同じような時期なったのか? OCSの配送状況を見ると、こちらの質問の直前に発送しているみたいなので偶然だろう。
    • 5月21日
      佐川急便に渡されたのが今日なのに夕方届いた。即日便になっていた。発送から届くまで日曜日が入って3日目に届いた。 輸送は抜群に速い。物もざっと見た所良いみたい。 (箱の中ドライブ基板左側表示部基板右側表示部基板アクリル加工板
    • 5月24日
      不足部品を廣杉計器、マルツに頼んだ。
    • 5月25日
      廣杉計器の物は届いたので、すぐにセブンイレブンで支払った。マルツの物はまだ日数が掛かるらしい。
    • 5月27日
      マルツの物がいつになるかわからないので、今あるICははんだ付けした。
    • 5月28日
      マルツから発送したと連絡が来た。R9とR10の抵抗値が間違っていた。IV21回路と同じになっていた。 回路図を修正して、部品を急遽RSに発注した。
    • 5月29日
      マルツとRSの荷物が届いた。これで部品は揃った筈。 他の事で忙しくなったのでこれに手を付ける暇が無くなった。ここで作業は中断する。
    • 6月8日
      マルツから来たICをはんだ付けした。これでICは全てはんだ付けした。
    • 6月27日
      基板に部品を取り付けた。動作はまだ未確認。 赤外線受光器の側面がハーフピッチのコネクタの足に接触しそう。足を短く切って、赤外線受光器を少し傾けて取り付けた。
    • 6月28日
      動作としては 5VはOK、24Vも半固定調整でOK を確認した。ISPの読み書きも確認してプログラムを書き込んだ。 IV-27の表示は出来た。赤外線受光器、プッシュスイッチなどの動作はまだ未確認。
      ISPの動作確認の後、間違ってCPUクロックに外部信号を使う設定にしてしまったので、その後何も出来なくなってしまった。 急遽、別の発信器から1MHz信号を強制的にCPUの7ピンに入れ、何とか内部発振に戻した。急に読み書き出来なくなって慌ててしまい、 現在の状態がわからずずいぶん手間取った。
    • 6月30日
      押しボタンスイッチの動作を確認した。リセット、セレクト、セットの3つ共OK。バックアップ用電池を入れて時計動作が進むことを確認した。 赤外線受光器の動作もリモコンで動作出来たのでOK。
      ヒーター用の5.1Ω抵抗は熱くなる。火傷するほどでは無いが、ずっと触っているのはきついぐらいなので、もっと大きなワットの抵抗に 交換する必要が有るだろう。1Wの抵抗とか。 とりあえず スルーホールの1W5.1Ωに付け替える。
    • 7月5日
      基板下と左右のアクリル板を取り付けた。(全体
      仮に薄いビニール板を巻き付けて外径を図った。約35mmなので40Φのパイプに十分入るだろう。 注文するのはIN-1715桁時計の構想が固まってからにしたい。(パイプを使うかもしれないので)
    • 7月14日
      IN-1715桁時計にパイプを使うのは諦めた。 近くまで行ったので「はざいや」で40Φのパイプを220mmに切ってもらって買った。
    • 7月19日
      パイプに取付穴を開け、収納した。 外形的にはこれで完成とする。
    • 7月29日
      プログラムを修正し、バージョン表示と「月日時分秒」表示を追加した。バージョン1.10とする。
    • 7月31日
      プログラムを修正し、ヒーターの駆動を矩形波の交流にした。矩形波の半周期は1.4mS以下(プログラム上の値は7以下)に しないと表示がちらつくので今の所半周期1mS(値5)にした。バージョンは1.11とする
  • 参考資料

ホーム          カメラと写真        2018年7月31日更新 Taishi