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バーグラフガイガーカウンタ 制作メモ


  • 発想 2016年5月27日
    • IN-13を使ったガイガーカウンタを作りたい。

  • 構想 2016年5月27日
    • 5月27日
      IN-13を使ったバーグラフでガイガーカウンタを作る。IN-13は2本使い、1本は今のカウント値を示し、もう一本は1分前のカウント値を示す。 1分間の積算カウントをバーグラフにする。ATmega328を使い、2つのpwmでカウント値相当の電圧を出力する。1つのpwmでガイガーカウンタ用の高圧を作る。IN-13の高圧はNJM2360で作る

  • 実装についての考え
    • 5月27日
      基板寸法は100x100に入れば十分で、ガイガー管、IN-13の取付は基板外とする
    • 5月30日
      発光長と計測した値は 大体リニアリティーは有るみたいで、エミッタ電圧でフィードバックを掛ければ良いだろう
    • 6月1日
      CPUでカウントをせず、ワンショットと積分回路でカウント数を電圧に変換してその電圧でIN-13を光らせたらどうだろうか。前の1分間の値はサンプルホールド回路で1分間保持できないだろうか。
      それにしても1分間とかサンプルホールドのタイミングとか全てハードでやると回路が面倒になりそうだがどうだろう。そこだけ8ピン位のCPUを使った方が楽かもしれない。
    • 6月2日
      今回はアナログ回路を基本として、出来る限りデジタル回路を排除する方向で作ってみたい。精度その物はガイガー管がそれ程有る訳ではないので求めなくてよいと思うが、再現性については1%位は必要かなと漠然と思っている。
      なので 計測単位もアナログ回路(積分回路)で作った1分間で良いと思う。サンプルホールドも1分間で1%ズレなければ良いのではないか。
      カウントと表示長の関係はアンプで決めるか、ワンショットの幅で調整する。1分間は積分回路の入力電圧か、コンパレータの基準電圧を調整する。
      サンプルホールドとカウンタ(積分器)クリアのタイミングはワンショットを二つ使うか、CRのディレー回路を使うかどうするか。
      120Vと400VはNJM2360を2つ使って作れば良いだろう。別基板にした方が良いかも。
      ガイガー管は基板とは別にアクリル板上に IN-13と並べて実装する。
      アナログ回路は+-電源が使えれば楽だが、簡単に電源が作れるかどうか。擬似的な半分電圧で特性が出るならばその方が楽だが、ガイガー管のセンス、IN-13のドライブは本当のGNDにしないとダメだろう。
      モジュール型DC-DCコンバータ+-型がアナログ回路で使えるかどうか。
      ユニバーサルで実験をしないと進まないだろう。
    • 6月7日
      回路的には4つの部分に分けて設計をする。
      1.電源部 入力電源DC12V、 電源出力-1 DC400V1mA、 電源出力-2 DC120V10mA、 電源出力-3 DC5V200mA
      2.ガイガーミュラー管センサー部 入力電源-1 DC5V20mA、 入力電源-2 DC400V1mA、 信号出力 0-5Vパルス信号
      3.IN-13 ドライブ部 入力電源-1 DC5V20mA、 入力電源-2 DC120V10mA、 信号入力-1 0-2.5Vレベル信号、 信号入力-2 0-2.5Vレベル信号
      4.信号処理部 入力電源 DC5V150mA、 信号出力-1 0-2.5Vレベル信号、 信号出力-2 0-2.5Vレベル信号、 信号出力 0-5Vパルス信号
    • 9月4日
      CPU(5V)を使って計測(カウント)する。計測値をPWMで出力し、その信号でIN-13をドライブする。130VをIN-13に掛ける。S-22Gは390Vを掛ける。
      1.電源部 入力電源DC12V、 電源出力-1 DC390V850uA、 電源出力-2 DC130V10mA、 電源出力-3 DC5V200mA
      2.ガイガーミュラー管センサー部 信号整形NJU7032+2SA1015+1SS178、、入力電源 DC5V20mA、 信号出力 0-5Vパルス信号
      3.IN-13 ドライブ部 DC120V10mA、 信号入力-1 0-5VPWM信号、 信号入力-2 0-5VPWM信号、入力信号整形MPSA42+10kΩ+1000PF
      4.電源はHJM2306+FETを使い130Vを出し、5倍圧整流(コッククロフト回路で、波形が対称波形でないので実際の電圧は3倍)で390Vを出す
    • 10月7日
      パルス数が表示の1/3から1/2位の時に Bにその値を表示するとBの放電表示が途切れる。
      どうするか?ゆっくり上げれば良いのだろうが実際にはどうするか?-->一度0にする(全消灯)。その後で値で点灯させれば正常な放電になる。
    • 10月9日
      ガイガー管、ニキシー管の結線にターミナルブロックを使いたかったが、耐圧の面からダメなので1ピンづつの端子(ネジ式:SMM-1-1サンハヤト、マルツ1袋360円)にするか?、直結にするか?
    • 10月11日
      ニキシー管の結線は直結、ガイガー管は+側にヒューズホルダを半分にして加工した物で マイナス側はバラのヒューズフォルダを使う。

  • 現状
    • 5月27日
      IN-13は1本購入した。あと2本追加購入する。ガイガー管はSI-22Gを購入する。購入できない時は以前に作ったJ-408のガイガーカウンタからJ-408を外して使う。
    • 5月30日
      IN-13をトランジスタのコレクタの負荷にして 発光長と入力電圧、エミッタ電圧、コレクタ電流の関係を計測した。
      計測回路図
      length(mm)
      発光長(mm)
      emitter(v)
      エミッタ電圧(v)
      input(v)
      入力電圧(v)
      collector(mA)
      コレクタ電流(mA)
      100 2.68 3.51 4.02
      90 2.39 3.25 3.66
      80 2.13 2.95 3.23
      70 1.90 2.70 2.89
      60 1.68 2.47 2.55
      50 1.45 2.21 2.21
      40 1.18 1.93 1.78
      30 0.97 1.70 1.49
      20 0.73 1.72 1.14
      10 0.50 1.16 0.76
      0.25 0.93 0.40
      ※下側の赤線を0mm、上側の赤線を100mmとする
      ※ Low side Red line = 0mm, High side Red line = 100mm
    • 6月2日
      IN-13を2本と SI-22Gを2本 頼んだ。
      (IN-13は6月12日届いた。SI-22Gは6月14日に届いた)
    • 9月4日
      CPUをTiny13Aで回路図を書いた。
    • 9月5日
      電源部を組み電流、電圧が取れる事を実験で確認した。
      130Vは負荷抵抗470kΩ、130Vは12.5kΩ、インダクタは220uH、FETは2SK4021、コンデンサは22uFと47uF、ダイオードは 05NH-46を使った。 FET、インダクタ、コンデンサ共 触った限りでは発熱は無い。1次側は12V300mA以内(ふらついているが平均すれば300mA以下だろう)に収まっている
    • 10月6日
      CPUをTiny85にする。ブレッドボードとCPUボードと高圧電源ボードを使いながらガイガー管関係以外は実験回路を組んだ。ハードのフルスケール調整用ボリウムを付ける
      プログラムも書いた。校正モードと測定モードを設ける。校正モードでは最初にAとB共にフルスケール電圧をだしボリウム調整をする。  次にスイッチが押されたら、AとB別々に測定時の最大値(上の赤線)と最小値(下の赤線)の値を調整してEEPROMに書き込む。
      測定モードは割込みで入るパルス数を逐次Aに出力し、60秒経過したら AとB共に 0とフルスケール電圧を0.5秒づづ出力した後に パルス数にあたる値をBに出力する。それを繰り返す。
    • 10月7日
      擬似的にパルスを入れた感じでは動いている。但し、パルス数が表示の1/3から1/2位の時に Bにその値を表示するとBの放電表示が途切れる。 一度0にする(全消灯)。その後で値で点灯させれば正常な放電になる。
    • 10月9日
      ガイガー管を取り付けて動作させるとカウントはするが、カウント数が多い。3~5倍ぐらいの感じ。ハード的に対処するのか、ソフト的に対処するか、波形を見て決める必要が有りそう
      動いていないと思ったもう一本(No.2)を取り付けると同じように動いている。両方ともマントルを近づけると急激にカウントが増えるので ガイガー管として動いているみたい。 S-21Gを付けるとSI-22Gと同じ様にカウントが3~5倍ぐらいになるみたい。 オシロで2SA1015のコレクタを見ると確かにパルスが出ていて連続パルスとしては20mS以内にはほとんどない。OPアンプに出力に1kΩと10PFでローパスフィルタを作ったが変化なし。ーー>止める 400Vに1kV0.01uFを追加したが変化なし。ーー>やめる
      2SA1015のベースにパラに10PF、シリーズに10kΩを入れると心持少なくなるみたい。ーー>取りあえず入れて置く
      プログラムで不感時間100mS(カウントした後一定時間は信号が入ってもカウントしない)を設ける。ーー>良さそう。どの位の時間が良いかーー>70mSにする
      この状態でもう一本(No.2)を取り付けるとカウントしない。やはり駄目のようだ。
      SI-22Gを以前作ったSI-21G用のガイガーカウンタに取り付けた時のカウント値は66~90で大体70~80位が殆どになる。
      SI-21G用のガイガーカウンタに以前は動かなかったもう1本(No.2)取り付けるとやはり動かない。
    • 10月10日
      ガイガー管のアノード抵抗を5MΩから10MΩにすると不感時間なしにしても何倍も大きなカウントにはならないが、3~4割ぐらい多い感じ。 不感時間を70mSにすると5MΩの時と比べて1割ぐらい少ない感じ。どうするか?ーー>2mSで70カウント前後になるのでこれにする。
    • 10月11日
      ニキシー管の結線は直結、ガイガー管は+側にヒューズホルダを半分にして加工した物でマイナス側はバラのヒューズフォルダを使う形で 回路図基板図(約100x100)を書いた。
    • 10月26日
      ガイガー管は+側にヒューズホルダ(サトーパーツ F-61)を2つに加工した物で、マイナス側は同じ基板を裏返しにしてベースに付けて-側の支持にする。
      大体この寸法でホルダーを加工した。
    • 11月2日
      基板を Elecrow に注文した。
    • 11月8日
      基板()が来た。土日が入ったのに速い
    • 11月25日
      ニキシー管、ガイガー管以外の部分の基板を組み立てた。
       ・電源スイッチのON方向が逆だった。
        (取りあえずこのまま)
       ・250V2.2uFの寸法が違っていた。
        (基板違いで一回り大きいが、穴間が広い件は無理しないで少し浮かして取り付けた)
       ・C14 1kV10PFの穴間が狭い。
        (基板違い。手でコンデンサの足をフォーミングして取り付けた)
       ・C15 50V10PFの穴間が広い。
        (コンデンサ違い。手でコンデンサの足をフォーミングして取り付けた)
       ・R16 0.33Ω1/2Wを購入忘れ。
        (0.47Ω 1Wを立てて取り付けた)
      CPUなし、NJU7032Dなし、ニキシー管なし、ガイガー管なしで 5V、133V、400V は OK
      CPU有、NJU7032D有、ニキシー管有、ガイガー管有で 動作OK
      ガイガー管のカソード支持部など、取付板、スモークアクリルパネルなどがまだ無いが基本的な動作は出来た。
    • 12月29日
      黒アクリルのベースに 基板、ガイガー管のカソード支持部、スモークアクリルパネル、スモークアクリル目盛り板を 取り付けた。 目盛りはプリンタで印刷した物を切って貼り付けた。
  • 参考資料
    • 基板ガーバーファイル
      基板に関してはこのファイルを直接使う事は止めてください。なお、基板(生基板)は 現在の手持ち分に限り 無料で差上げます。 こちら連絡先へメールをお送り下さい。

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